素材について

修復作業を進める中で最も神経を集中させる事…
それはオリジナルの素材を傷めない事。

雑に言ってしまえば接着剤や塗料は何度でも塗ったり剥いだりできます。しかし、もし元の素材を傷つけてしまったら…

保存修復の世界において共通の理念があります。

それは

最小限の施術で、

最大限のオリジナルを残す。

Grass

ガラス

ガラス修復は光の屈折との戦いです。

1、ガラスの色

2、ガラスの厚み

3、ガラスの割れ方

3つの要素を細かくチェックし最適な作業工程を組み立ててゆきます。

破損状態や色の違いにより光の屈折が大きく異なる為、他の素材に比べると、作品によって仕上がりに差が出やすい素材です。

【ご依頼前にお客様に準備して頂く事】

 

※割れたガラスの取り扱いにはキッチン手袋などが理想です。

◆割れたパーツを出来るだけ細かいモノまで集めます。(粉状のモノは必要ありません)

◆破損パーツごとに新聞紙などに包み、さらにエアーキャップ(プチプチ)で保護してください。

◆ガラスのクリーニングは修復作業に入る前に適切な溶剤で行いますので、ホコリや汚れがあってもそのままでお届けください。

Ceramic

陶磁器

陶磁器では主に”実用品と鑑賞用作品”の2つに分けられますが、ホリラボでは主に鑑賞用陶磁器の修復を承っております。

 

磁器飾り壺

磁器人形

陶製オブジェ

花器

飾り皿…

 

外観の美的調和と耐久性を重視して作業を進めてまいります。

※花器や小物入れ、食器の高台部など、”口に触れない箇所”のお直しに限り実用品も承ります。

【ご依頼前にお客様に準備して頂く事】

 

※割れた陶磁器の取り扱いにはキッチン手袋などが理想です。

◆割れたパーツを出来るだけ細かいモノまで集めます。(粉状のモノは必要ありません)

◆破損パーツごとに新聞紙などに包み、さらにエアーキャップ(プチプチ)で保護してください。

◆ガラスのクリーニングは修復作業に入る前に適切な溶剤で行いますので、ホコリや汚れがあってもそのままでお届けください。

Metal

金 属

一般的な美術品としての金工作品には主に 

ブロンズ、ピューター、銀、真鍮などが使われます。

 

◆ブロンズ像

転倒、落下による折れ、接合部のゆるみ、変色

 

◆真鍮製電気スタンド

転倒、落下による折れ、亀裂、変形

あらゆる金属品の溶接・復元作業が可能です。 

また、ブロンズや真鍮作品特有の青サビ《緑青》のクリーニング、防錆コーティングも承ります。

 

◆銀製品

19世紀のシルバーや欧州製高級メーカーの銀食器などの銀磨きも承ります。(酸漬けなどは極力行わず手磨き、手仕上げが基本となります。)

※シルバープレート(純銀メッキ品)は状態によってはご要望に添えない場合があります。

Stone

一般建築やオブジェとして多く使われる大理石、ヨーロッパの美術館や教会など歴史的な建造物で使われるライムストーン、柔らかく彫刻向きの砂岩…などアンティーク作品においても沢山の天然石が使用されています。

 

◆立像や胸像の鼻や指の欠け

◆卓上小物の破損

 

外観、強度を重視した修復を承ります。

Wood

アンティーク家具で使用されている木材は大きく以下に分類されます。

 

◆オーク—–ナラの木

◆マホガニー—–桃花心木

◆ローズウッド—–紫檀

◆ウォールナット—–クルミの木

◆パイン—–松

 

長い年月、生活の中での移動や衝撃~湿度や乾燥に耐えて現存し、そしてまた未来へ受け継がれて行きます。

作られた当時の技法と現代の良質な材料・塗料を組み合わせ、この先長く生活の一部として実用に耐えられる修復を行います。

Other

その他


アンティークドール

アンティークジュエリー

アンティーク絵画・版画(リトグラフ)

アンティーク額縁など

 

お気軽にご相談ください。